飾るごとに 歓びを感じ 見るごとに 心の安らぎを覚える
潤平工房の木目込み人形
木目込み人形とは
江戸時代−京都 賀茂川の近くで、柳の木を人の形に彫刻し表面の溝に布を入れ込んで作られた、高さ数センチの加茂人形が始まりとされています。その加茂人形が江戸へ伝わり改良された人形が「江戸木目込人形」のルーツです。
特徴
衣装着人形が人形に衣装を着せて人間らしく製作するのに対して、木目込み人形は人形に生地を木目込(貼ったような状態)で製作します。それ故、木目込み人形は人間らしさよりも作者の創作性を活かして作る人形で、絵でいうと抽象画のように様々な表現があります。
石川潤平工房は、三冠達成(埼玉県無形文化財/黄綬褒章/瑞宝章受章)をした、業界で唯一の工房です。
独創的なフォルム
デッサンを基に「ゆとり」「やさしさ」「ふくよかさ」「やわらかさ」などをテ-マに顔・手・肩・人形全体をふっくらと仕上げています。そしてどの角度からみてもバランスの取れた量感に仕上げられた潤平工房の人形は商品と呼ぶよりは作品という表現が相応しい芸術性豊かなフォルムの仕上がりです。
繊細な筆仕事
奥行のある瞳の表現
細く薄い線を片目だけでも100回以上重ねながら描く奥行のある瞳は潤平工房ならでは。
奥行があり且、しまった口元
下唇に一ミリ程の薄い色を残し二重に描いているため口元に奥行としまりが生まれています。
髪の生え際の繊細なタッチ
女雛は女性らしい柔らかな線で、美人の条件であった富士額を描いています。男雛は長い線の間に短い線を三本入れて遠近感と強弱をつけ男らしく表現しています。
木目込人形ができるまで
木目込人形の製作工程動画です。職人のこだわりと技をご覧ください。